2007年05月07日

艶陽

牛乳をくばりに来たとこゑはいふ なつかしく甘やかな声音に (小池光

睦言を落とす。
恋人の乳頭に貼り付けていたのがひとりでに落ちる。
平生の睦言は眼前まで弾む。
が、近頃は弾まない。
恋人の鎖骨やら盆の首やら頭頂部やらにぼくのではない睦言が貼り付いている。
それらはよく弾む。
ぼくの背丈を越えて幾つもの睦言が弾む。
乳頭を噛む。
恋人は身を捩って聞いたこともない甘言を漏らす。
ひゅららりゃったひゅりゅっぱ、と。
もういっとう強く噛んでみる。
睦言がひとりでに落ちる。
それは落葉に埋もれて直に腐敗するのである。
ひゅららっぱ、恋人は甘言を漏らす。
濡れタオルの要領で二周にも三周にも身を捩るので睦言がぼとぼと落ちる。
070507
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posted by 日菜清司 at 20:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌流歳歳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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