2007年01月08日

穴糸

あのこ紙パックジュースをストローの穴からストローなしで飲み干す (盛田志保子

どうぞ、そう云って穴兔から電話機を手渡される。
前の電話機は糸が切れてしまった。
片想いの人が噛み切ったのである。
頬ずりをしていれば電話機なんていらないじゃないの、と。
糸を紡ぐ。
新しい電話機に取り付けるのである。
片想いの人の唾液を頂く。
掌上で幾度も唾液を擦る。
するとほのと桃に発色した糸ができる。
新しい電話機に取り付ける。
片方の電話機を穴兎に手渡す。
よしきた、そう云って穴兎は駆ける。
すとんと穴に飛び込んだ。
穴は深い。
どのくらい深いのかとんと知れない。
片想いの人が住んでいる穴で暮らすわけにいかない。
070108

本作より句読点を用いる。
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posted by 日菜清司 at 16:39| Comment(1) | TrackBack(0) | 歌流歳歳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by 物書きネット at 2007年01月15日 13:20
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