2006年12月01日

薫修

こんなにも湯呑茶碗はあたたかくしどろもどろに吾はおるなり (山崎方代

ファクシミリの赤いランプが点滅する
恋人が来るのである
まずは花が届く
ファクシミリの紙片を集めて花にする
ほどなく恋人がファクシミリでやってくる
散らばった紙片を集めて恋人の姿色を作るのである
乳房にふうと息を吹きかける
すると恋人はほのと熱を帯びて目を開ける
ひとしきり舌と舌を絡めあわせると恋人はばらばらの紙片になっていく
帰るのである
ファクシミリの番号ボタンを押して送り届けてやる
部屋に残った花がつんと香る
061201
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posted by 日菜清司 at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌流歳歳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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