2006年10月31日

氷魚

一心に船漕ぐ男遥に見ゆ金色の日がくるくると射し (北原白秋

望遠鏡に少年が住みついて久しい
箒星を見ているときに気がついた
レンズの縁をえんえん走りまわっている
フレームの端に少年が映える
気になると言えば、気になる
晴れた夜には流星をひとつ掴んでくれるので目こぼしにしている
穀を食い潰すわけでない
レンズの縁に蜜を塗ってやると舐める
舐め終わると再び円形のレンズの縁を走りまわるだけである
少年が掴んだ星がわんさとある
ポケットはじんと熱い
もういらないと言えば、いらない
わんさとある星をいかようにするか思案している
少年はようようと泳いでいる魚座の尻尾に手を伸ばす
欲しいかと言えば、やはり欲しい
061031
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posted by 日菜清司 at 19:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌流歳歳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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