2005年03月14日

あふレる

さくらんぼジャムをあなたにくちうつしほかのだれでもない女です

溺れたかと思って目を覚ますが、そうではない
部屋は赤い唾液であふれている
恋人の唾液はほのと赤くぼくのパジャマはびちょびちょに染まる
恋人の唾液でできた赤い池をゆうらり泳ぐ
冷蔵庫やら電子レンジやらパジャマやらテーブルやら恋人の脱ぎ捨てた下着やらが池に浮かんでいてあぶない
足がつかないのはどうもおそろしい
一晩をかけてぼくの唾液と混ぜすぎたせいだろうか
恋人はじつに上手く泳いでいる
20050312
   日菜清司短歌集『ガールズ・ギャング』


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posted by 日菜清司 at 18:45| Comment(0) | TrackBack(0) | my song | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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