2006年05月09日

井筒

どこに行けば君に会えるということがない風の昼橋が眩しい (永田紅

眼球を貸していただけませんか
片想いの人が求めるので黒目をくりぬく
どうぞと貸してやる
いつものことである
膝も指も鼻も血液もあらかたの臓器も片想いの人に貸したままである
なにひとつ戻ってこない
貸せと云うから、貸す
すごいわ、
まだ名前のついていないありとあらゆる色が見えるわ、片想いの人は云う
ぼくが貸した脚をつけた片想いの人はせせらせせらと流れる川向こうへ歩いていく
名前のついていない色をちぎる
名前をつけてはぼくが貸した臓器に詰めていく
次は耳だろうか
20051217
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posted by 日菜清司 at 19:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 歌流歳歳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして、紅と申します。
貸してと云われるから、貸している。
貸してと云われないなら、貸していない。
こういう風にも聞こえて来ました。
素敵な詩ですね。
では、失礼致します。
Posted by at 2006年05月09日 21:05
訪問をありがとうございます
求めるなら身ぐるみ差し上げましょう
そんな喩のお話ですね
よろしかったらまたお越しくださいませ
Posted by 日菜清司 at 2006年05月12日 18:41
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