2006年04月25日

虹彩

手づくりのいちごよ君にふくませむわがさす虹の色に似たれば (山川登美子

新しい虹ができましたわ、恋人から虹を頂く
どこにでもある普通の虹である
それぞれの色の帽子を被った七人の小人である
帽子はわたくしが編んだのですよ、
どうぞかわいがってやってくださいまし、恋人は云う
小人をひとりずつ口に含んで口移ししてくださる
ぼくの口に虹ができる
そのまま持ち帰る
やはり虹であるから水の周りに置いたほうがよかろうと浴槽に小人を浮かせてやる
気持ちよさそうにゆらと泳ぐ
七人で美しい半円の虹の弧を描いてくれる
ほうと見惚れる
見惚れたまま眠ってしまう
迂闊である
うたた寝をしているうちに六人が溺れ死んでしまった
生き残った赤い小人と死んでしまった六人を口に含む
恋人に返しに行く
蘇生するだろうか
060413
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posted by 日菜清司 at 19:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌流歳歳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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