2006年03月07日

風紋

むらさきの風の中へと足二本入れては抜きてブランコを漕ぐ (栗木京子

恋人の寸法がよく狂う
ときどき、縮む
手の平ほどだろうか
ぼくの足元で名を呼んでいる
いやよいやよ、と聞こえる
声は艶っぽい
ときどき、膨らむ
ぼくの背丈を少し超える
頭上からぼくを呼ぶ
いいのいいの、と聞こえる
声はいっとう艶っぽい
寸法を変えながら艶っぽい声でぼくの名を呼ぶ
呼ばれるたび振り返る
いやよいやよ、いいのいいの、いやよいやよ、いいのいいの
風向きが変わって恋人のむらさきのフレアスカートがふわんと揺れる
いやよいやよ、いいのいいの
恋人の声はいっとう艶っぽい
060307
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posted by 日菜清司 at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌流歳歳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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