2006年02月17日

編棒

みつあみは丁寧に編むあのひとは死んでしまった死んだのだ、うん

片想いの人に編んでいただいた手袋がひとりでに解ける
糸がするりするりと蠢く
心臓ほどの桃色の糸玉に戻る
指が剥きだしになって冷やこい
今しがたまで手袋であった桃色の糸玉はぽん、ぽん、と窓を飛び越える
坂をぽつ、ぽつ、と転げ落ちていく
片想いの人の影はここにいる
椅子の脚がひとりでに折れる
テーブルの風信子の香水が割れる
すんと片想いの人の匂いが広がる
060217
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posted by 日菜清司 at 19:23| Comment(0) | TrackBack(0) | my song | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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