2006年02月09日

余震

たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか (河野裕子

鯰が帰ったあとなので仕様がない
やはり鯰であるからずいぶんと暴れる
そこのところは心得ている
そうは言っても台所を破壊されては難儀である
鯰が軽くふるうだけで飾り棚からあらゆるものが落ちてくる
生温かいつぐら、半分に折り畳んだキバエミミさんの祖母、赤い帽子の小人たち、スペアの眼球、そうしたものが揺れに耐え切れず落ちてくる
台所はしっちゃかめっちゃかである
ひとところ暴れると鯰は帰る
キバエミミさんはひとり部屋に取り残される
心音がどくと高打つ
鯰が帰るといつもこうである
060209


【関連する記事】
posted by 日菜清司 at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌流歳歳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。