2006年01月08日

ある炎

まばたきのまに −きみが短編映画ではなくてよかった− まばたきをする

なんもかんもを燃やし尽くした放火マの眼の中に恋人がいる
こっちにいらっしゃいな、恋人はしきりに誘う
まぐわいをいたしましょうよ、と
恋人の衣服はなんもかんもが燃えて、なんもない
放火マの眼の中で素裸でぼくを呼ぶ
声はいっとう甘たるい
まぐわいをいたしましょうよ、と
誘われるままに衣服をぜんぶ剥いで放火マの眼の中に放りこむ
衣服はせきせきと燃える
放火マは炎を見ている
その眼の中で幾度もいくどもほとんど水のようになって恋人とまぐわう
果てるということは、ない
放火マの眼の中に棲むようになって久しい
恋人は放火マの眼の中から甘たるい声でぼくを呼ぶ
20060105
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posted by 日菜清司 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | my song | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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